募集背景
積水化学グループはカンパニー制を採用しており、コーポレートに加え、住宅カンパニー、環境ライフラインカンパニー及び高機能プラスチックスカンパニーで構成されています。CVCチームはコーポレート経営戦略部に所属しています。
積水化学グループでは、2030年に業容を倍増(売上2兆円・営業利益率10%)を実現するために、M&AやCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)に関する活動を強化しています。CVCチームは、コーポレート部門責任者の代表取締役の直下で活動しており、CVC活動による事業貢献・事業領域拡大のため、一定の経験があるCVC担当者のキャリア採用を進めています。
CVC活動の投資対象領域は、戦略領域マップに基づいた、積水化学グループの5ドメイン(レジデンシャル(住宅デジタル化等)・アドバンストライフライン(スマートメンテナンス・水循環等)・イノベーティブモビリティ(半導体材料・センシング材料・軽量高強度材料等)・ライフサイエンス(医療機器等)・ネクストフロンティア(脱炭素等))であり、2030年の業容倍増に挑戦するために、いずれか又は複数のドメインにおいて、CVC活動を推進できる人材を募集しています。積水化学グループの事業領域は広範に及び、複数のドメインを横断する可能性があるCVC活動を推進できることは、積水化学グループで投資実務を推進するモチベーションになります。
2016年にCVC活動を開始以降、投資案件を着実に増加させ、積水化学グループ内外へのプレゼンス向上を意図した活動も強化しています。今後、グローバルでのCVC活動をより一層強化したく、海外駐在を含めて、グローバルな視点でCVC活動を牽引できる人材の獲得も重要な目的となります。
部署の概要
■募集部署
コーポレート 経営戦略部 経営企画グループ CVCチーム
■概要
経営戦略部は代表取締役の直下の部署であり、経営企画グループ、ライフサイエンス戦略グループ、IRグループ及び海外統括グループで構成されています。経営企画グループ(15名)には、戦略企画チーム、ガバナンスチーム、M&A・事業開発チーム及びCVCチーム(5名)があり、CVCチームに所属するメンバーを募集しています。
また、カンパニーやコーポレートには、新規事業創出を企画する複数の部署があり、これらの部署と連携しながら、積水化学グループのCVC活動を牽引することが重要になります。
仕事内容・テーマ
スタートアップへの投資を活用しながら、新規事業創出を企画することになります。
1)過去の経験や希望を考慮し、戦略領域マップに基づく担当領域を決定します。入社後、当面は他のチームメンバーと行動を共にし、積水化学グループのCVC活動を経験し、社内外のネットワークを構築します。
2)担当領域が決定したら、社内の関連部署との交流を深め、具体的な投資領域を決定します。なお、CVCチームが先行して探索的な投資を判断することがありますが、当面は戦略的な投資を担当し、積水化学グループの事業領域の理解を深めます。
3)投資領域に応じて、国内外のスタートアップをソーシングします。ソーシング手段として、ベンチャーキャピタルからの情報提供、データベースの利用及び個人ネットワークの活用が中心になります。適切なソーシング手段が不足している場合は、LP出資等の新たなソーシング手段を企画します。
4)社内の関連部署と連携し、スタートアップとの協業シナリオを検討し、協業シナリオの確度を高めるための投資シナリオを作成し、DD(技術・事業・ファイナンス等)を担当します。
5)投資シナリオの作成後、CVC担当者またはカンパニー担当者が、決裁権者(多くのケースはカンパニー長)に上程し、投資可否が審議されます。投資実行の場合、CVC担当者はPMIを担当します。
【キャリア】
本人の希望や適正を考慮しますが、原則、CVCチーム(CVC組織)にてキャリアアップすることになります。投資実務を通じてキャリアアップし、CVCコア人材としてCVC組織の責任者を目指すケースや、投資実務を担当した、投資先スタートアップとの事業開発を通じてキャリアアップするケースを想定しています。
応募資格
■必須要件(Must)
ベンチャーキャピタル、CVCまたは事業会社でのスタートアップ投資やスタートアップとの事業開発の経験があることが必要です。スタートアップ投資の経験には、主担当者としての投資実務の経験だけでなく、投資検討チームのメンバーとしての経験も含みます。
■歓迎要件(Want)
1. 海外駐在の経験がある、または、海外駐在を希望している。
2. CVCメンバーやキャピタリストの育成経験があり、関係者と協力し、前向きに業務に取り組める。
3. 化学系の知識(例えば、大学レベル)and/orファイナンスの知識を持つ。
部署からのメッセージ
■この仕事(事業)にかける思い
積水化学グループは社会課題を解決し、持続可能な成長の実現を目指しています。
持続可能な成長の実現のためには、オーガニック成長だけでなく、インオーガニック成長が必要です。CVCチームでは、積水化学グループのインオーガニック成長の実現に挑戦して頂くことになります。現有カンパニーへの事業貢献に加え、新たな領域の新規事業の企画・創出を目指します。
【経営陣に近いポジションで活躍】
CVCチームは経営戦略部に所属しており、積水化学グループの経営の羅針盤である「戦略領域マップ」の進捗管理や更新に関与するため、各カンパニーやコーポレートの経営陣に短期・中長期視点の方針を直接聞きながら、投資実務に取り組むことができることが特徴の一つです。
【投資環境】
積水化学グループのCVC活動では、投資予算の上限(直接投資)を設定していません。投資シナリオを適切に描くことができる、スタートアップへの投資を推進(ホームページ公開10件/その他未公開あり)しており、投資予算がないから投資できないということはありません。事業会社において、投資実務の経験が豊富な方は投資活動を推進しやすい環境であると言えます。
CVCチームとしては、更なる、CVC活動の強化のために体制の整備を進める計画です。この整備には、上述した直接投資のスキームに加えて、国内/海外における、投資子会社やファンド組成に基づいた新たなスキームの構築を含みます。このような新たなスキームを構築し、新規事業の企画・創出に挑戦し、共にキャリアアップの加速を目指しましょう。次のステージへの変革期を迎えているCVCチームへの参画を是非ご検討下さい。
■こんな人に来てほしい
1. 好奇心を持ち、自ら動いて、分からないことや知らないことを調べる人材。
2. 他者からの指摘を真摯に受け止め、その指摘を次の業務に活かすことができる人材。
3. 自らの考えを持ち、その考えをロジカルに他者に説明できるように努力できる人材。
4. まだ見ぬ将来の事業を種々のファクトを踏まえ客観的かつロジカルに評価しようとする意欲がある人材。
5. 社内の関係部署を巻き込んだり、社外のスタートアップとの意思疎通を円滑に行ったりする必要があるため、コミュニケーションが好きな人材。
6. 成果を得るために、時には時間をかけ、時には遠回りしなければならないことがあるため、柔軟な考え方を持つ人材。
■こんなことにやりがいを感じています
CVC活動を通じて、新規事業の企画・創出に挑戦できることをやりがいとして感じることができます。
このやりがいですが、複数のステップで感じることができます!
1.社内外の課題解決に貢献:社会課題の解決に向け、社内外関係者と話し、課題を特定し、その課題を解決するために、自らが探索したスタートアップとの協業シナリオを提案し、社内外関係者と連携できた時。
2.仮説策定に基づく経営資源の結集:協業・投資シナリオに基づく仮説を策定し、その仮説を社内外関係者とブラッシュアップし、スタートアップ投資につなげ、仮説検証のために経営資源を結集できた時。
3.試行錯誤により得られる勝ち筋:仮説検証という試行錯誤を社内外関係者と推進し、新規事業の勝ち筋を見出すことができた時。勝ち筋に基づき、売上として、事業貢献できた時。
4.Exit:新規事業の立ち上げの有無にかかわらず、投資先スタートアップが上場した時。
5.小さく早い失敗:取り組むべきではない投資領域を特定した時(成果として評価、新テーマに挑戦)。
在宅勤務
在宅勤務について、厳密なルールは設定していません。業務の状況によっては、出社は週の半分程度になることがありますが、現在は、週に4日程度出社するメンバーが多いです。CVC活動において、質が高いアウトプットを得るためには、チームメンバー、事業部門、管理部門との連携の強化が好ましく、結果として、出社する頻度が高くなる傾向があります。
労働条件
■勤務地
東京本社(東京都港区)
※将来的に米国(シリコンバレー)へ赴任の可能性あり
■勤務形態
・無期雇用(65歳定年制/60歳役職定年)
■就業時間
・9:00~17:30(うち12:00~13:00休憩)
・フレックス勤務制度あり(コアタイムなし/清算期間=1ヶ月)
・在宅勤務制度あり
■休日/休暇
・年間休日125日(土日祝、GW、夏期、年末年始/事業所カレンダーによる)
・年次有給休暇(初年度3~15日/入社月による、2年目18日、3年目19日、4年目~20日)
・積立年休制度
※失効する年次有給休暇のうち年間総計40日を上限に積立可
※私傷病、介護、ボランティア、看護、不妊治療等特定目的にのみ利用可能
・その他休暇制度
※忌引休、結婚休、転勤休、ファミリー休暇、リフレッシュ休暇等
■試用期間
・あり(2ヶ月/労働条件の変更なし)
■想定年収イメージ
・650万円 ~1200万円
・上記年収は参考年収であり選考の結果により前後する可能性があります
■受動喫煙対策
・就業場所原則禁煙(分煙)
■その他福利厚生制度
・財形貯蓄制度、持株会、グループ団体保険等、スケールメリットを活かした各種制度
・カフェテリアプラン、会員制福利厚生サービス等の従業員本人の選択に基づく福利厚生制度
■備考
・職種の変更の範囲 :会社の定める業務
・勤務地の変更の範囲:就業規則で定める場所